【午後】16:00~19:00
-
尿管結石の原因について解説
- 猫が尿管結石を発症した際の症状について紹介
- 尿管結石の診断方法と治療法について
原因
尿管結石の多くは、腎臓内で形成された結石が尿管内に落ちて閉塞することで症状を出し、発見されます。
結石がストルバイトを主成分とする場合は食餌療法と尿の感染対策により予防できることが多いですが、その他の成分の結石の場合は予防が困難であることが多いです。
尿管結石は適切な食事管理をしていても再発性が高い場合がありますが、ミネラルが多い食餌やおやつは結石形成を促進することがあるので使用を控え、積極的な水分補給により尿を希釈できるよう努めましょう。
症状
早期発見と治療の重要性
-
Point 01
元気・活動性低下
尿管に結石が詰まると痛みを生じます。犬と異なり、猫は痛みで泣き叫ぶことはなく、じっと動かなくなることが多いのが特徴です。動かなくなるだけでなく部屋の隅や暗い場所に隠れてしまうのも疼痛による症状であることがあります。
-
Point 02
食欲の低下・嘔吐
尿管結石の閉塞により食欲の低下や嘔吐がみられることがありますが、必発の症状ではありません。
片側の尿管のみの閉塞の場合、食欲に影響が出ないこともあります。 -
Point 03
尿量の低下
片側性の尿管閉塞では尿量に変化は起きませんが、両側性に尿管が閉塞すると排尿量が減少します。両側性の尿管閉塞は容態の急変リスクが高い状態です。できるだけ早急に動物病院を受診しましょう。
尿管結石は腎臓で形成された結石が尿管内に落ち、何かしらの症状を出したことで発見されます。
尿管結石の診断には、血液検査や尿検査、レントゲン検査、エコー検査、造影検査が挙げられます。
結石の有無や閉塞の有無を評価するためにはレントゲン検査、エコー検査、造影検査を用います。
血液検査は腎機能を評価しますが、片側の尿管閉塞では異常が認められないことがある場合があるので注意が必要です。
片側の尿管閉塞で対側の腎臓が健常の場合、血液検査には異常が検出されず、活動性の低下や食欲の低下のみの軽微な症状のことが多いです。
両側の尿管閉塞や、対側の腎臓に機能低下がある場合は顕著に活動性と食欲が低下し、嘔吐が見られ、血液検査では腎機能低下を示す所見が得られます。
飼い主様から聴取する自宅での様子と各種検査を組み合わせることで診断していきます。
尿管結石の治療は内科的な治療に反応がない場合や症状の進行が早い場合は外科手術が必要になります。
内科的な治療は抗炎症薬や尿管の痙攣を抑える薬、利尿をかけるために点滴をします。
手術は血液検査で腎機能の著しい低下を認める場合には、腎瘻手術を行い、1週間程度入院下で治療をした後に閉塞を解消するための手術を実施します。
閉塞部位の腎臓からの距離によって選択できる術式が異なり、腎臓から近い位置での閉塞にはSUB Systemを用いた腎臓‐膀胱瘻手術、腎臓より遠位の位置では尿管切開や尿管‐膀胱新吻合術を実施します。それぞれの術式はメリット・デメリットがあるので、術前にそれらをしっかりご説明させていただきます。
Contact
お問い合わせ
ご入力の上、次へボタンをクリックしてください。
Related
関連記事
Related
関連記事
-
2023.11.29犬猫に関してなら何でも相談できる動物病院
-
2024.01.05猫の血尿でお困りの方へ。確かな技術で診察し、安心の治療を提供しています。
-
2024.06.28猫の健康を守る!腎臓病治療のポイント
-
2023.11.29猫の診察 | 神奈川県大和市の動物病院なら南大和どうぶつ病院
-
2023.11.29皮膚科の診療 | 神奈川県大和市の動物病院なら南大和どうぶつ病院
-
2023.11.29腎不全にも対応 | 神奈川県大和市の動物病院なら南大和どうぶつ病院
-
2023.11.29膀胱炎の治療 | 神奈川県大和市の動物病院なら南大和どうぶつ病院
-
2023.11.29泌尿器科の専門医 | 神奈川県大和市の動物病院なら南大和どうぶつ病院
-
2023.11.29循環器科の診療に注力 | 神奈川県大和市の動物病院なら南大和どうぶつ病院
-
2023.11.29病気や治療を詳しく教えてもらえる動物病院
-
2023.11.29心臓の検査 | 神奈川県大和市の動物病院なら南大和どうぶつ病院
-
2023.12.12水素治療で認知症の症状緩和をサポートいたします | 神奈川県大和市の動物病院なら南大和どうぶつ病院
-
2023.12.12尿道結石予防はお任せください!ペットの泌尿器ケア専門の病院